四国視察の旅へ!地域の資源を産業に変えるヒントを探して

7月15日から19日まで、京都・四国・中国地方を巡る視察旅行へ行ってきました。

今回の目的は、大きく四つです。

・SiCX京都蒸留所での打ち合わせ

・別子銅山と住友グループの歴史を学ぶ

・産総研四国センターで寒冷地オリーブについて相談する

・高知・愛媛の地域資源を生かした観光と商品づくりを見る
で、構成していきます😄
SiCX京都蒸留所へ

初日は、SiCX京都蒸留所 Gin Distillery & Cafe Barを訪問しました。

蒸留担当の方から約1時間、ジンの製造方法や素材の生かし方について話を聞かせていただきました。

現在は抹茶を使ったジンに力を入れており、抹茶の使用量や蒸留方法を試行錯誤した結果、今回、金賞を受賞されたそうです。

話を聞く中で、技術だけでなく、積み重ねてきた経験と感覚を持った方であることがよく分かりました。今後、オリーブの葉や枝、搾りかすを活用したジンづくりを進めるうえでも、心強い出会いになりそうです。
ちょっとginもいただき改めて、美味しい😋さを実感しましたよ

翌朝は混雑を避けるため、午前4時に京都を出発。淡路島でモーニングをいただき、いよいよ四国へ向かいました。
朝日が綺麗な中走る大阪・神戸・淡路はとっても綺麗でした。

軽くパンで朝食をとりいざ愛媛へ(飲み物は基本でっかいボトルで購入の旅になりました)
別子銅山から学んだ「次の産業」のつくり方
 開山した、住友家はもともと武家の系譜を持つと伝えられていますが、その後、商人としての道を選びます。そして、銅精錬技術(南蛮吹き)の導入をきっかけに、銅を中心とした事業を発展させました。子銅山は1691年に開坑し、1973年に閉山するまで、約280年間にわたって操業されました。
この地区の人たちは、この産業が永遠に続くのではないか?と思ったと思いますが、佐渡島同様、戦時中に物資が大量に使用することから、計画的な生産をしなかった為に最深部では崩落が始まり、山を閉じなくてはいけなくなった様です。

しかし、住友は単に銅を掘るだけでなく、山林、水力発電、鉄道、港、製錬所などを整備し、一つの大きな産業圏をつくり上げました。一方で、煙害などの公害問題にも直面し、製錬所の移転や大規模な植林にも取り組んでいます。

何より感心したのは、鉱山が閉じる前から「次の住友」を準備していたことです。

銅山で培った技術は、非鉄金属、電線、化学、重機械、林業、建設、金融、商社などへ広がり、住友は「鉱山会社」から「技術を基盤とする企業グループ」へ変化していきました。

これは、これからの地方企業にも必要な流れだと思います。

地域にある資源を活用して新しい技術を育て、商品をつくり、文化として広げていく。農業でも、生産だけで終わらず、加工・販売・観光までつなげる6次産業化がますます重要になります。

住友には「自利利他公私一如」という考え方があります。

「自利利他公私一如(じりりたこうしいちにょ)」

自分だけが利益を得るのではなく、社会の利益と自社の利益は一致していなければならない、という考え方です。

別子銅山で植林を続け、公害対策に巨額の投資を行い、地域に学校や病院を整備した背景にも、この理念がありました。近江商人の「売り手よし・買い手よし・世間よし」という三方よしにも通じます。

この考えを肝に銘じながら、奥越のオリーブ産業も焦らず丁寧に育てていきたいと思います😄


四国産総研で打ち合わせを寒さを欠点ではなく、特徴にできないかと言ったテーマで🤓

Screenshot

産総研四国センターでは、福井の寒さや積雪、凍結を生かしたオリーブの商品づくりについて相談しました。

今回の相談で確認できたのは、寒冷地産オリーブの特徴を明らかにするには、まず温暖地産のオリーブと比較することが重要だという点です。

最初の分析対象としては、オリーブ特有の成分で、測定方法も確立されている「オレウロペイン」と「ヒドロキシチロソール」が適しているとのことでした。(しっかりとした知見が揃ってる様で助かります)

また、葉を使った機能性商品の研究と、実を使った漬物・発酵食品の開発は分けて考え、食品については、まず食味と安全性を確認したうえで成分分析へ進む方法が現実的だと分かりました。

将来は、福井の寒さ、雪、土壌、水、日照などによって生まれる成分の違いを明らかにし、福井産オリーブの差別化につなげたいと思います。

打ち合わせの中で、研究員の方から「オリーブの渋みを甘みで和らげられないかと思い、砂糖漬けにしたらおいしかった」という話が出ました。

偶然にも小豆島にはオリーブの砂糖漬け商品があったため、実際に購入。そのほかにも、さまざまなオリーブ関連商品を見て回りました。何げない会話から、次の商品づくりの種が見つかるのも、視察の面白さです。

高知と愛媛で見た「地域を売る力」

高知の「地のもん市場ハレタ」でいただいた朝食は、海のものと山のものが一緒になった、手仕事を感じる料理でした。

道の駅に併設された食堂ということで、正直そこまで期待していなかったのですが、漬物に至るまで丁寧に手が加えられ、とてもおいしい。

 周囲には地元の方らしいお客さんも多く、観光客向けだけではない、地域に愛される店なのだと感じました。

店内にあった高知観光のポスターには、名産品だけでなく「その土地に暮らす人との出会い」こそが旅をドラマチックにする、という趣旨の言葉が書かれていました。

確かに、お店のおばちゃんの説明もうまく、とにかく話が面白い。これも高知の大切な観光資源なのかもしれません。

愛媛の伊予地域では、柑橘を使ったジュースやゼリーなどの商品が驚くほど豊富に並んでいました。値段は決して安くありませんが、商品が山積みになっている。それだけ価値が認められ、実際に売れているのでしょう。

農産物をそのまま売るだけでなく、加工し、物語を加え、地域のブランドとして届ける。馬路村でも感じたことですが、奥越オリーブにも大いに参考になる取り組みでした。

海と太陽と風がつくる塩

高知を走っている途中、道端で上半身裸になって作業する、かっこいいお兄さんたちを発見。

「何をしているんだろう?」

と思って立ち寄ったのが、土佐の塩丸でした。

ここでつくられているのは、海水を火で煮詰めるのではなく、太陽と風の力だけで結晶化させる天日塩です。

これには、ちょっとびっくりしましたね。

夏でも塩になるまで約1カ月、冬は2カ月以上もかかるそうです。

自然の力でつくられる塩を、人が見守りながら手助けする。生産現場の見学や体験教室も行われていて、塩づくりそのものが観光や学びにつながっていました。

HPより

また訪れたい佐田岬

愛媛では、しらす食堂はなはなで食事をしました。

ここのしらすも、またうまい!

目の前の海で水揚げされた新鮮なしらすを、意外と手の届きやすい価格で味わうことができました。

佐田岬は景色も最高で、また行ってみたい地域の一つになりました。

今回はフェリーが満席で乗れませんでしたが、次回は日中のフェリーで海を眺めながら、佐田岬から九州へ渡ってみたいですね。

本当に、ただただ綺麗としかいい様な景色が続くところでした。
ああ、忘れちゃいけない下灘駅ここは撮影スポットとなっていましたが、お客さんの多い事これにはびっくりですね。
ちゃっかりキッチンカーも来てましたよ😊


四国で思うことは、台風などはかなり大変なほどのものが来るとは思いますが、1週間とか滞在してみたい気がしました。
四国ぐるっと海に囲まれていますが、恵まれた環境だとつくづく思いましたね。

旅の最後は金持神社とサムハラ神社へ

最後の宿泊は「鞆の浦ゲストハウス 悠樂」。

若い頃に50カ国以上を旅したというオーナーが経営されている宿です。

いろいろな国籍や年代の人が泊まっていて、本棚には旅や文化にまつわる本がずらり。今度は時間を気にせず、ゆっくり泊まってみたいですね。
今回は、疲れていたのと明日朝早かったので、みなさんとゆっくり交流ができませんでしたが、次回は是非❣️

旅の最後には、以前から行きたかった金持神社と、サムハラ神社奥之院を回ることができました。

金持神社は以前にも訪れたことがありますが、今回はゆっくり参拝できました。

「金持」という名前は、単に縁起がよいだけではありません。

鳥取県日野町金持は、古代に砂鉄が採れたことから「かもち」と呼ばれ、「金持」の字があてられたと伝わっています。

鎌倉時代から南北朝時代には「金持党」という武士団が活躍した、約900年の歴史を持つ土地でもあります。

令和8年7月19日は、天赦日、一粒万倍日、大安が重なる、とても珍しい吉日でした。

大勢の参拝者でにぎわっていましたが、こんな日にお参りできたのはラッキーでしたね😄

皆さんにも、よいことがありますように。

その後、サムハラ神社奥之院へ向かい、健康と商売繁盛をお祈りしてきました。

楽しみながら、いくつかの産業を育てていく

今回の旅で改めて感じたのは、地域産業は商品だけで成り立っているのではないということです。

歴史、技術、自然、食、そこで働く人たち、そして訪れたくなる物語。

それらがつながることで、地域独自の産業や文化になっていくのだと思います。

別子銅山から始まった住友の歩みも、柑橘や塩、しらすを地域の魅力に変えている高知・愛媛の取り組みも、奥越オリーブを育てるうえで大きなヒントになりました。

天赦日(てんしゃにち):天が万物の罪を赦すとされる、暦の上で最上級の吉日。年に5~6回ほどしかありません。
* 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび):一粒の籾が万倍に実るように、小さな始まりが大きな成果につながるとされる吉日です。

* 大安:六曜の中で最も縁起が良い日です。
非常にいい日に参る事ができたたくさんの小さな種。

これからも楽しむことを忘れず、繊維もオリーブも、新しい産業づくりも、一つずつ頑張っていきたいと思います。

ぐるっと一周の地図と映像をあげておきます

Screenshot


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